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俺の天秤(線径0.8 mmバージョン) [道具と仕掛け]

 夢の天秤風「俺の天秤(シンプルバージョン)」と「俺の天秤(補強バージョン)」についてはすでに紹介したとおりですが、この時点では夢の天秤風ということからお分かりのように柔らかいアームの天秤を意図して作りましたので、ステンレスの線径は0.6 mmでした。ステンレスは釣具屋で売っているものなので超硬とか硬質とかの名称で硬さが違うのかどうかは知りません。補強バージョンはアーム折れを経験したために補強したということです。私の場合は使いすぎで金属疲労ということでしょう。夢の天秤もたまにアーム折れしますから。(笑)
http://shirogisu-fune.blog.so-net.ne.jp/2014-01-09-1

 ここからが本題の「俺の天秤(線径0.8 mmバージョン)」です。基本的な作り方は「俺の天秤(シンプルバージョン)の作り方」と同じですが、安価な素材で手を抜いて作っています。1本当たりの単価は50円にもならないかな?

2016010422030000.jpg

【材料】
 ・ステンレス線(線径0.8 mm、超硬とか硬質、釣具屋で十数本入り)
 ・硬質塩ビパイプ(内径1.5 mm)
 ・ゴム管(外径2.5 mm?)
 ・スナップ付きヨリ戻し(ただし、ハリスをチチワで連結する場合)

 どこで手を抜くかというと、接着系のことは一切やらないということです。1本のステンレス線をラジオペンチで折り曲げて、写真のようにパイプとゴム管を通す(被せる)だけです。短時間で作れます。これで使用していますが今のところ問題はありません。アームの付け根になる部分は角度をつけずに曲線的にしてあります。0.6 mm線の時はラジオペンチで角度を付けていたのですが、それが強度を弱め長期的な使用でアーム折れする原因なのかもしれないと思ったからです。

 アームを弓型にしていないのは、以前に線径0.6 mmで作った弓型の使用感が、夢の天秤に比べるとアタリをばね的に緩衝して「弱いプルプルプルッ感」でイマイチ好みではなかったためです。それで、0.6 mm線径でもアームを直線として角度も夢の天秤と同じにしたのが、夢の天秤風「俺の天秤(シンプルバージョン)」「俺の天秤(補強バージョン)」でした。すると、アタリの感じ方はほぼ同じになりました。副次的な効果としてアームは直線で下向き角度のほうが弓型やL字型より絡みにくいようです。

 その後、俺の天秤(線径0.8 mmバージョン)も作って、ちょこちょことは使っていました。ブログの中でも下記の記事、その他にサラッと登場しています。この天秤が優勝をもたらしたかは別として。

261214/第15回荒川屋年末シロギス釣り大会:優勝
http://shirogisu-fune.blog.so-net.ne.jp/2014-12-14

年末内輪の総重量大会、6kgアップで優勝、271230/金沢八景・荒川屋/シロギス154尾
http://shirogisu-fune.blog.so-net.ne.jp/2015-12-31

280103/金沢八景・荒川屋/シロギス257尾
http://shirogisu-fune.blog.so-net.ne.jp/2016-01-03

 天秤に一番肝心なのはアタリを伝える感度がどうか、その結果として釣れるのかということになるでしょう。結論的には、「安心してください。釣れてますよ。」と実証済みですが、夢の天秤にはない特性があるということで「俺の天秤(線径0.8 mmバージョン)」が落ちギスには武器になっているように最近は感じています。アタリが強くでる時期の魚には夢の天秤と差は感じていませんが、落ちギスの小さなアタリをとる感度は微妙にではあるけど優っているとほぼ確信してきたかな?

 天秤の特性としてアタリを感知するには錘が底から持ち上がっていたほうが良いわけです。より感知しやすいわけです。船下投入の場合は置竿でも手持ちでもタナを切っている状態が感知しやすい。投げてライン角度がある場合でもポーズした後にアタリを聞きにいく操作は錘を持ち上げることであり、ハリスが張れやすい状態を作るから感知しやすくなるのです。したがって、一般論としては、誘いを含めて天秤の釣りでよりたくさんのアタリをだすには、胴突き仕掛けの釣りよりも動きをよりアクティブにしないといけないのです。

 錘が底ベッタリでも切れていても、魚の動きが活発な時期ならば、「魚がエサを吸い込んで動く→ハリスが張れる→天秤(錘)まで引っ張る=強いアタリ」となってしまうので天秤の違いによるアタリの差はほぼ感じないのでしょう。しかし、この時期に落ちギスモードになって動き自体は活発ではないのです。「エサは活発に喰うが居食い系が多い、動き過ぎるエサを追ってまでは食わない、吸い込んでからアタリを強く出すような動きはほとんどしない」そんな風に想像されます。エサを追わないということは錘を持ち上げる天秤の釣りには不利になってくる要因なので(エサが魚の目の前付近の捕食範囲から動きやすい)、今後、落ちギス度が増すほど(渋ギス、激渋になるほど)胴突きの釣りが有利(錘着底した位置付近でエサはとどまり、半遊動効果で聞かなくてもアタリが取れるから)になってくるのは例年のことです。

 長々と書いてきましたがようやく結論めいたことになります。

 動きの鈍い落ちギスの微妙なアタリを感知するには、夢の天秤のアームが柔らかい分だけ緩衝があるということだと思っています。魚がほぼ居食い状態でエサを吸い込んでいる状態だと仮定して聞きの動作に入ると、「①夢の天秤の原型→②アームが直線的になるまでの緩衝→③その後の聞きで微妙なアタリを感知」の一連だと想像できます。魚の動きが鈍いだけに②で適当に緩衝されちゃうので③の聞きまでより大きな聞き幅でアタリを感知していく。

 「俺の天秤(線径0.8 mmバージョン)」では、聞きの動作に入ると、「①原型→②原型に近いまま緩衝されにくいのでそのまま微妙なアタリを感知」の一連だと想像できます。②で多少はアームのバネ的な作用で緩衝はあるとは思いますが、夢の天秤とはアームの柔らかさは段違いですから。②ですでにアタリを感知できてしまうことは小さな聞き幅で良くて、その後はアワセになっていくということだと想像できます。

 非常に微妙な部分ですが、落ちギスを釣るには「感じろ」ということです。延長線として線径1.0 mmバージョンも作ってみました。「もっと感じる」のかどうか?(笑)


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