シロギス釣りは面白い（その２）

品川・船清の時代（２０～２７歳）

シロギス釣りへ年間を通じてある程度の回数行くようになったのは二十歳を過ぎてからだった。父親の釣り会が利用していた品川・船清に通いだした。今でこそ屋形船のパイオニアとしてすっかり大手となりいろんなメディアで超有名ですがれっきとした釣りの船宿でした。先代と息子３兄弟で船は４，５隻保有していました。年間の釣物サイクルは４～９月初旬がシロギス、その後はハゼ、小アジ（サビキ）、イシモチなどが組み込まれて、ケタハゼは年明けまで、年末からカレイが入ってまた春からシロギスでした。

シロギスは中の瀬か木更津から始まり、最盛期は盤洲から富津、大貫にも行ってました。下浦にも遠征したことがありましたよ。当時は最盛期の浅場でも７，８０ぐらいの釣果、シーズン中１０回ぐらい束釣りさえ大釣りがでたと注目された時代でした。この時代、大貫で１３０尾ぐらいが私の最高でした。

もちろん、そんな時代ですから私が束釣り（ここに１つめの圧倒的に高い壁があった）できるようになったのは、３シーズン目だったと思います。船清にも当然のように常連さんが多数いましたから、週末の４隅はご近所の常連さんで埋まります。早く行ってごくたまに空いているミヨシを確保できれば良しで、たいていトモでもミヨシでも２，３番目の釣座ってことが多かったです。これは結果としては常連さんの技を学ぶのにたいへん役立ったのです。職人さんの世界は見て盗む（笑）、とくに教えてもらうということはなかったですが、そこそこ２，３番手ぐらいの釣果は最初からだしていたので船長と常連さんに顔を覚えてもらって修行が続きました。

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そして、釣果が逆転しはじめて常連さんから「あんあり釣るなよ」と釘を刺さされるようになったのが３シーズン目、竿頭率も急上昇しその年に初めて束の壁を破りました。一度壁を破るとペースがわかるというのか不思議とポンポンと行くもので、サンスポの竿頭賞（当時は帽子に付けるバッジをくれました）を数年で５０個貯めてトロフィーをいただきました。常連のある人からは「これからはShirogisuさんの時代だな」と言われたこともありました。やっぱり数を釣らないと見えない部分もありましたから、ますますのめり込むことになったわけです。

船清でシロギスの他に一生懸命やったのがハゼでした。とくにケタハゼ、１１，１２月の１０ｍ前後に落ちたハゼはやはりテクニカル系で非常に面白く、この釣りが今のシロギス釣りにも活かされています。エンジンで流す小突き釣りのマコガレイも今のキス釣りの釣り方に活かされてます。

船清でのハゼ釣りにふれたのでちょっと番外編です。

昭和６３年８月２８日、サンスポのハゼ釣り大会が行われました。当時２５歳のShirogisu青年は船清２号船から出場し、競技時間５時間で３６３尾を釣りあげ見事に総合優勝したのでありました。羽田沖水深３ｍ、竿１本２本バリですから凄くないですか？

１分間１．２尾の早業うんぬんと記事が載りました。ベテランは３ｍ前後のハゼ竿ではね込みで一荷を連発なんてことも書かれてましたが、裏話的には私はそんな竿を持ち込まなかったのです。ケタハゼ用に安い振り出し竿を改良した２ｍの竿にスピニングリール、錘８号、もしかして釣れなかったら投げて拾えるようにって思ってのことだった。もちろん投げないで船下オンリーでバリバリでしたけど、リールを数回巻くだけでもはね込みよりは明らかに効率悪いからね。アタリの重みで７～１４ｃｍ平均１０ｃｍのハゼの一荷を判断し、速攻でリズムよくって感じだったかな。そんなわけで速攻には自信あるのです。

コメント 3

あの驚愕の瞬発力はこんなところに秘密があったんだ～。

年末のはぜ釣りをもっと真剣にやってみよ＾＾
by はまゆう (2009-05-02 01:48) 

はまゆうさん＞

船下をしっかり釣ることは数を伸ばす上で重要ですよ。
ただ、週末のキス船だと人のめぐりあわせでオマツリ避けることが優先で投げざるを得ない場合も多々ありだよね。船下付近はサービスしとくよってね。

せめて空いてるときぐらいは良いめぐりあわせでオマツリを気にせず楽に釣りたいよ。自分が気にしているほど相手は気にしてないかもしれないけど。
by Shirogisu (2009-05-02 07:51) 

そうなんですよね～。船下は大事なんです。
二本竿のコントロールが甘いのか、隣が気になって攻めきれないんですね。

手返しを考えたら船下しっかりですよね＾＾
by はまゆう (2009-05-02 13:19)