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九里浜のムツ釣りの話(昔の話しですよ) [釣りの話(過去)]

ムツと言えば、九里浜の「しんべ丸」でしょう。あくまで私的にですからね。

「しんべ丸」はサンスポに所属していた船宿です。すでに榎本一男船長(前々任ぐらいか?サンスポ船宿会の会長もされていました)がお亡くなりになり廃業されました。小学生高学年~高校生までに一番行っていた船宿です。父のお伴で行くわけですから、すなわち父はこの船宿でのムツ釣りをベースにしていたってことです。当時の九里浜といえば1年中ムツ釣りをほとんどの宿でやっていたというか、九里浜の看板釣り物だったんです。「M6」という船宿もあるぐらいですもんね。

秋、冬、春がクロムツで夏場がアカムツのサイクルで1年中でした。仕掛けは年中同じで、胴突3本針が標準でした。クロムツを狙う場所は神奈川県側は九里浜から剣崎にかけて、千葉県側は勝山~富浦あたりまでので水深は浅いほうで80m~深いほうで200m前後までで、中型クラスまで対象の釣りでした。25~35cmがメインサイズで、深いほうでは4、50cmサイズもたまにって感じだったかな。クロムツは岩礁帯まわりに回遊性があるので潮の澄み濁りで動いたりするので、魚探である程度は群れを探すようでした。アカムツは浅いほうは観音崎の60mぐらいから、九里浜~剣崎にかけて100m前後~深い所は240mなんてのも経験したなぁ。もちろんリールは手巻き巻き巻きです。アカムツのサイズは25~40cm、30cm前後が主体って感じでしたね。オモリは今じゃ考えられないけど、当時のテトロン系のラインで100m前後は60~80号でやってましたよ。「しんべ丸」で100号を使ったことあったかな?200m前後で使ったかも。それがいまではどこの宿も、粘りに粘って細々とひっぱた宿でももうムツ釣りででていませんよね。たぶん。まったくとは言えないでしょうけど釣れなくなったから、乗合で毎日釣るに相当に厳しいからでしょう。クロムツはよく九里浜前のビシアジ船とならんで釣ったこともあるので、今でもクロムツがそれなりにいるならビシアジ船でけっこう混じっても不思議じゃないでしょうけど現実はねぇ。

今、東京湾で夏場にアカムツをやっていますけど昔から釣ってるし、その海域でも別に復活したとかいうようなことでもないでしょう。細々とやればなんとか資源維持ぐらいということでしょう。時代も魚の多さも違うから仕方ない部分もあるかもしれないけど、ちょっと考えさせられる部分はありかなぁ。当時の観音崎の60mは小さめ主体になるから、他で釣れない時の保険みたいなもんでそんな時にチョロっとやって終わりぐらいの攻め方だったように思います。それでも大きな金魚みたいのは釣れなかったです。これ以上書くと危ないことを書いちゃいそうなのでこのへんで自粛します。そうだ、観音崎60mで初めてイシモチという魚を釣りました。

当時どのぐらい釣れたかというと、週休2日なんて時代じゃない週末の混合う日曜日の乗合船で、竿頭の釣果としてクロムツは良い時は30尾前後、赤ムツは15尾前後かな?何回か竿頭になった事もありましたよ。たいていミヨシのスペシャルシートで修行(英才教育って言うんでしょこういうのを)させられてましたから。させられたというよりは望んでかな?(笑)私が同行するちょっと数年前には父とそのお仲間はクロムツを5,60尾なんてことも特に珍しくなかったみたいですよ。シロギス釣りに比べたらよっぽどやさしい釣りです。胴突き仕掛けを絡ませずに落として、底立ちとって、クロならタナ切って少しタナを探りつつ待つ。赤は基本オモリトントンぐらいの待ちの釣りですからね。底立ちを取り直すことと、たまに2,30m巻きあげて巻き落としするとかやることやってればね。今は電動リールがあるからエサの点検だって楽じゃん、今は絶対数が少ないとこにもってきて旨いとくりゃぁねぇ。また危なくなっちゃうので自粛2です。

話は戻りますが、榎本一男船長にはその当時は大変お世話になりました。船室が無い船でしたから、シケれば気づかってくれて操舵室に入れてくれましたから濡れずにすみましたし、中学ぐらいまでは無料乗船(時効でしょ、笑)、父が払うと言っても女将さんも頑として受け取りませんでしたからね。おおらかな良い時代ですね。この釣りに子供は珍しいしからねぇ。そんなこともあってか、後継者がいなかったこともあってか、半分冗談半分本気か?「そんなに釣りが好きなら、高校でたら家に来て漁師にならないか?」って言われてましたもん。(爆)今は立派なシロギスの一本釣り漁師になりましたとさ。(チャンチャン)

ムツ釣りのあとはハナダイ釣りを開拓したようですね。初期はサクラエビを餌にしてたんじゃないかな。その後はウイリー、ウイリーの元祖群の船宿になりました。

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話はちょっと飛び火して、ある日の根岸丸で出船前に社長(現会長)と雑談しているときに、昔は九里浜の「しんべ丸」に行ってムツ釣りしてたと話をしたら、へぇ~そうなのって感じでひと盛り上がりしました。シロギスと対極的な釣りってこともあるけど、社長が若かりしころにアジ釣りで九里浜方面に行ってる時の現場でお世話になったとか(おそらく地元船とポイントとかでいいろいろあるでしょ)、船宿会の役員時代には陸の会合などで随分と当時の会長に世話になったということでした。
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K多

こんばんは

各大会でのshirogisuさんの上位安定成績、遅ればせながらお祝い申し上げます。15日の漁港大会もサクッとハワイをゲットされるよう、御祈念いたしております。

九里浜の「しんべ丸」、懐かしいですね~。私は「M6」派でした(笑)。
高校時代は根魚系に夢中で、久里浜・松輪・小網代に通ってました。

ムツといえばクロムツで、40cmオーバーが釣れたら、その日はそれで大満足。それにしてもアカムツは今ほど貴重視されてなかったような……。 アヤメカサゴやシロムツは、完全に外道扱いでした。

500m手巻きのアコウダイも大好きな釣り物でした。
真冬に大汗かいて巻き上げて、提灯行列を達成したときの快感は最高でした。

「M6」といえば、プラヅノがでる前のイワシ餌のヤリイカも印象深いです。
箸でつまんでもピシッと反っているヤリイカの刺身は、当時釣り人以外は、なかなか口にすることが出来ないものでした。この釣りだけは、親が船代を出してくれましたっけ(笑)。

懐かしさにまかせて、ダラダラと書いてしまいました。
乱長文失礼いたしました。

by K多 (2010-08-12 23:50) 

Shirogisu

K多さん

どうもありがとうございます。大会はサクッとゲットしたいのはやまやまですが、規模がでかいし3尾だからラッキーパンチ2発ふらい入る人もいるのでかなり難しいでしょう。でも、やれるだけ頑張ります。

そうですか、同じようなところに出入りしていたわけですね。共通の話題を知ってる方がいて嬉しいです。なんでもどうぞ書いてくださいませ。

今で言う中深場ぐらいまでだからクロでも40cmアップは嬉しかったですね。父は40cm級メインに釣ってきた日もありましたよ。当時はアカムツも普通に釣れてましたよね。今は電動リールに丈夫で細いPEラインの普及もあり、魚探も進化してるから高精度で攻められちゃう根魚は受難の時代ですよね。 ああだこうだ語られちゃけど、それこそその気になればねぇ。K多さんも経験者だから本文で私が自粛した部分は想像でご理解いただけると思います。

イワシエサのヤリイカってハリス付の竹串にイワシを刺してハリスで縛ってゴム管で尻尾側を止めるようなやつですよね?しんベ丸でもやっていましたよ。秋から冬に、クロムツの胴突きの上1,2本を交換してお土産狙いでやりました。けっこう確率良くお土産が釣れましたね。朝一からヤリイカがダブル、ダブルとかありましたなぁ。

シロムツには見向きもしませんでしたね。タチウオも混じって釣れましたけど、ほとんど職漁の対象であって、釣り方が違うけど今の人気は想像できませんでしたね。

ある日のアカムツで深場で、同船者が8kgと4kgのアラを釣ったのを目撃しました。釣ったというよりはお祭りでぐちゃぐちゃで上がってきましたけどね。(笑)

アコウは未経験でした。考えようによっては300~500mレベルだと1日の投入回数は決まっちゃうし一斉巻きあげでしょうから、ロッドキーパーもあるし手で巻けちゃうかな。電動使ってしまったらもう戻れないのは十分承知ですけどね。(笑)
by Shirogisu (2010-08-13 14:35) 

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